ベランダでの家庭菜園は自らの手で行う受粉が大事

実を成らせるタイプの野菜、

例えばキュウリ等の瓜やトマトやナスといったナス科の野菜は

そもそも結実させる為には花粉を受粉させる事が最低条件となります。

家庭菜園を行う場所には大きく庭とベランダに分かれますが、

時としてこの条件の違いがこれらの野菜の収穫に

大きな難易度の差となって現れてしまうケースもあるのです。

一般に庭を利用し地面に植えて栽培する家庭菜園の場合、

地面と同等の高さという事もあって花粉を受粉させる媒体となる昆虫の数も多く、

特に何も作業を施さなくとも自然と受粉し、

満足ゆく結実をもたらしてくれるものです。

その一方、庭よりもはるかに高い位置にあるベランダは

花粉の媒体となる昆虫の数も相対的に少なく、

そこで栽培される家庭菜園の受粉のチャンスも限られたものとなってしまうのです。

ですからベランダでこれらの野菜を育てる場合、

雌花が咲いた時点で私達自身の手で受粉を行わなくてはなりません。

少々面倒な作業ですが、確実な結実を目標とするなら致し方ありません。

ですが一旦作業に慣れさえすれば内容は至ってシンプル。

むしろ天塩にかけて育てている実感を覚え、大きな充実感が得られるでしょう。